大会長 挨拶
第27回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 大会長 髙橋 政代
2016年夏、テレビで放送されるパラリンピックのクロージングを見て、障害者ケアが進化しようとしていると感じました。過去に障害者が無視され差別された時代から、様々な福祉サービスの支援を受ける立場へと変遷してきました。そして、今、ともすると障害者はかわいそう、何もできないといった誤解や偏見に満ちた時代から真の共生、インクルーシブの時代へと社会の意識も変革の兆しが見えます。
障害を別の角度で見つめ直し、障害者であってもその才能、人格を普通に、あるいはさらに有利に活用する方法を探るステージに進化させたパラリンピックのクロージングは、まさにそのメッセージだと強く感じたのです。そういう社会全体の流れの中で、視覚リハも様々なデバイスの発達などで新時代に突入しようとしています。
2018年の視覚障害リハビリテーション研究発表大会では2020年のオリンピック・パラリンピックへ、さらに未来へ向けて、視覚リハも新時代への進化を見せたいと考えています。
可能性の再発見、そして自立へのさらなる挑戦です。